スープコラム7 郷に入っては郷に従え

「台湾の人と、韓国の人とが食事のマナーを巡って口論になった」という話題がインターネットの大手検索サイトに上りました。お互いの食事の様子を「乞食のようだ」「犬のようだ」と罵り合ったというのです。

ネットでの情報なのでどこまでが真実かはわかりませんが、食事のマナーというのはまさに民族が違えば正反対の解釈もありうるということを改めて認識する興味深いニュースでした。

 

食事のマナーの基本は「郷に入っては郷に従え」

確かに、同じテーブルで食事をする際には、相手の作法というものはとかく気になるものです。
「箸の上げ下ろし」一つで、百年の恋も冷めてしまいかねません。

とはいうものの、食文化は長い年月を経て形成されたものですし、その人の人生の中でそれが当然の常識として刷り込まれてきたわけですから、簡単に変えるのは難しいものです。
そして、どれが正しくてどれがまちがい、というものでもありません。つまり、食事のマナーというものは「郷に入っては郷に従え」ということですね。

 

心と心が通う 本当のマナーとは

Lars Koch/Shutterstock.com

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そもそもマナーとは、気持ちよく、美味しく、楽しく食事をするための、ほんの少しの決まり事のはずです。特に、現地に行ったときにはやはり現地の人たちの食文化を尊重し、相手の文化にしたがって食事をいただくというのが、本当のマナーではないでしょうか。

ツアーなどで旅行をすると、同属集団でいることの心強さから、つい我を張ってしまいがちですが、旅行は、そもそも異文化を理解し体験することが目的ですから、やはり現地の人たちのマナーで、食事をいただくべきでしょう。

もちろん、どうやっていただくのかよくわからないものがでてきたときには、ガイドさんたちに確かめて食文化への理解を深めてください。
食べ物にはいろいろなエピソードがつきものです。きっと、楽しいお話も聞けることでしょう。

せっかくの本場でいただくおいしいお料理です。自国の文化をゴリ押しするのではなく、相手の文化を尊重しながらいただきたいものですね。