ここまで、スープの歴史や出汁について学んできました。
Lesson 4 , 5 では、世界中を旅するように各地のスープを紹介します。Lesson 6 では日本の汁物についても学びます。気になるレシピから、ぜひ実際に作ってみましょう。実践することで、うま味の知識や素材の扱い方など、新しい発見もたくさんあります。
ミネストローネ (イタリア)
イタリア語で、スープのことをズッパといいます。
このイタリアのズッパのなかでもっとも有名なもの、それがミネストローネです。
いろいろなトマトをはじめとする野菜や豆を煮込み、米やパスタを入れたスープですが、ラテン語を語源とする「ミネストラ(給仕する)」という言葉から生まれた名前です。
イタリア語では、「具沢山のスープ」という意味なので、特に決まったレシピはありません。つまり、地域ごとにさまざまなミネストローネがあるのです。
トマトとオリーブオイル、ニンニクのうま味をベースにして、さまざまな具が入ります。ちょうど、日本のお味噌汁がかつおぶしや昆布のうま味をベースにして味噌で仕立て、さまざまな具が入るのと同じような感覚です。「イタリアの味噌汁」という異名をとるのもうなずけますね。日本のお味噌汁が、郷土によってさまざまなバリエーションがあるように、ミネストローネも郷土色豊かなスープなのです。
パスタが入るものはイタリア風、お米が入るものをミラノ風といいます。さらに、パスタと香辛料が入るものはジェノバ風、いんげん豆入りはトスカナ風というように、実はいろいろな種類のミネストローネ・レシピがあります。
お家では、ぜひ「ジャポネーゼ(和風の)ミネストローネ」を開発してみましょう。
≪材料(2人分)≫
トマトと野菜のおいしさがたっぷりつまった定番ヘルシースープ。
野菜はしっかりと炒めて水分を飛ばしてから煮込むことがポイントです。
- ショートパスタ:1/4カップ
- ベーコン:2枚
- タマネギ:1/4個
- にんじん:1/6本
- セロリ:1/2本
- じゃがいも:小1個
- ズッキーニ:1/2本
- さやいんげん:4本
- にんにく:1片
- オリーブオイル:大さじ2
- トマトの水煮:1/2缶
- ブイヨン:2 1/2カップ (※2.5カップ
- イタリアンパセリ:2本程度
- 塩・こしょう:適宜
≪作り方≫
- ベーコンは1㎝幅、タマネギ・ニンジン・セロリ・じゃがいもは1㎝角に切ります。ズッキーニは、縦に4つ割りにしてこれも1㎝幅に切ります。さやいんげんも長さを1㎝に切り、にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかけます。にんにくがこんがりと色づいたら、タマネギ・ニンジン・セロリを加えます。タマネギが透きとおるくらいまで炒めましょう。
- 2にベーコンとじゃがいも、ズッキーニを加えてさらに中火で炒めます。
- じゃがいもの表面が透きとおってきたら、トマトの水煮を加えます。ホールの物は、つぶしながら加えましょう。缶の中に残っている汁も残さずに入れます。さらにブイヨンを加えて煮立たせます。
- 煮立ったらショートパスタを加え、中~弱火にして15分くらい煮込みます。
- さやいんげんを加えて2~3分煮たら、味を見ます。必要に応じて塩、こしょうで整えましょう。
- 器に盛ったら、パセリのみじん切りを散らして彩り鮮やかに仕上げましょう。
■Lesson 4-1 まとめ■
- イタリアでもっとも有名なスープ「ミネストローネ」は「ミネストラ(給仕する)」という言葉から生まれた名前である。
- イタリア語では「具沢山のスープ」という意味で、「イタリアの味噌汁」という異名を持ち、特に決まったレシピはない。
- パスタが入るイタリア風、お米が入るミラノ風、パスタと香辛料が入るものはジェノバ風、いんげん豆入りはトスカナ風など郷土色豊かなスープである。
