モロヘイヤスープ (エジプト)
モロヘイヤは、エジプトや中東が原産の野菜です。病気の王様がこの栄養満点なモロヘイヤスープを食べたところ、たちまち病気が治ってしまったという言い伝えがあります。王様以外は食べられない野菜であったらしく、この野菜はムルキーヤ(王のもの)と呼ばれるようになりました。それが、後に訛ってモロヘイヤとなったといわれます。
「医者要らず」「野菜の王様」と呼ばれる栄養満点のモロヘイヤを使ったスープは、日本人に最も身近なエジプト料理の一つです。
モロヘイヤもその栄養価の高さから、一時期のブームを経てすっかり日本の食卓に定着しました。ベランダなどでもプランターで育てることができるので、家庭菜園の作物としても人気ですね。
実はモロヘイヤには毒がある?!
ところが、実はモロヘイヤには毒性があります。よく食用とされてきた葉の部分については、もちろん問題はありません。気を付けなければならないのは、種子と茎の部分です。
実は、種子や茎にはストロフェチジンという物質が含まれており、これはかつてアフリカで矢毒として用いられていたものなのです。日本でも、モロヘイヤの実(種子)と茎を家畜にあたえたところ、食欲不振や起立不能、下痢といった中毒症状を引き起こし死亡した例が報告されています。一般に食用として流通しているものの葉には、毒物は含まれていないので特に気にする必要はありません。
以下のレシピにもあるように、葉の部分を使えばおいしいモロヘイヤスープができます。ただし、家庭菜園などでモロヘイヤを栽培している場合には、子どもが誤って種子を口にすることのないように管理には十分注意をすることが大切です。
≪材料(2人分)≫
モロヘイヤは、みじん切りにするとぬめりが出てスープにはとろみがつきますので、できるだけ細かくしましょう。
- モロヘイヤ:2袋
- にんにく:1片
- コリアンダー(粒):大さじ1/2
- サラダオイル:大さじ2
- ブイヨン:2 1/2カップ(※2.5カップ)
- 塩・こしょう:適宜
≪作り方≫
- モロヘイヤの葉を摘みます。摘んだ葉を2~3分程度、沸騰したお湯の中に入れてゆでます。その後水に取り、水気を絞ってからみじん切りにします。
- にんにくは、みじん切りにします。コリアンダーは、叩き潰します。
- 鍋にサラダオイル、2を入れて中火にかけます。にんにくにこんがりと色がついてきたら、1を入れます。ブイヨンでのばして煮立て、塩・こしょうで味を調えます。
■Lesson 4-6 まとめ■
- 栄養満点のモロヘイヤはエジプトや中東が原産の野菜である。
- モロヘイヤスープには葉の部分が使われるが、茎や種子の部分には毒性があるため、家庭菜園などで栽培している場合は十分注意をすることが大切である。

