世界三大スープの1つとされるかなり刺激的なスープですが、日本でも高い人気があります。
名前からわかるトムヤム○○と2つのトムヤムクン
先に挙げたユッケジャンが名前を見ればその由来がわかるように、実はトムヤムクムも名前を見るとどんなスープなのかがわかります。
トムは「煮る」、ヤムが「混ぜる、和える」、クンは「エビ」という意味で、エビ入りのトムヤムスープということが分かる名前です。エビの代わりに豚になればトムヤムムー、鶏が入ればトムヤムガイというように、「トムヤム○○」と呼ばれるスープには、いろいろな種類があります。
さらに、トムヤムクンそのものも材料の違いによって、ココナッツミルクなどが加えられたこってり味の「トムヤムクンナームコン(ナームコンは「濃い水」という意味)」と、あっさり味の「トムヤムクンナームサーイ(ナームサーイは「澄んだ水」という意味)」の2種類があるのです。
日本では濁りスープのトムヤムクンナームコンの方が人気ですが、現地に旅行に行ったらぜひ2種類のトムヤムクンを味わってみてください。
トムヤムクンの決め手はハーブと調味料
トムヤムクンを本格的に作るには、やはりハーブの準備が肝心です。手に入りにくいものもありますが、現在は輸入食品店などで乾燥タイプなどは手に入れやすくなりました。
レモングラス
レモングラスはイネ科の多年草でアジア料理やカリブ料理などに使われるほか、化粧品やお茶などにも使われます。その名の通りレモンのようなよい香りが漂う、細長い1mぐらいの葉を茂らせる植物です。
輸入食材を扱うお店などでは、乾燥して刻んだものが売られています。
バイマックルー
日本人にはちょっと聞きなれないバイマックルーは、タイやマレーシア原産のかんきつ類で、和名はコブミカンといいます。ライムのような青い実をつけますが、実ではなく葉を使います。
さわやかで甘みのある香りが特徴の葉で、タイの料理には欠かせないハーブの一つです。
ナンプラー
また、タイ料理には独特の調味料が多くありますが、なかでも忘れてはいけないのがナンプラーでしょう。タイの魚醤(ぎょしょう)でカタクチイワシなどでつくられます。魚醤なので臭いがかなり強いのが特徴ですが、タイ料理にはこちらも欠かせません。
≪材料(2人分)≫
「トムヤムクンの素」を使わなくても、実は簡単にトムヤムクンが作れます。ハーブを使用すると本格的になるでの、スープソムリエとしてはいつか使ってみたいところですが、実は「チリインオイル」「ナムプラー」「生姜」「レモン汁」だけでも、それらしい味にすることができます。ハーブを揃えるのは難しいと感じる人は、まずはハーブ抜きで挑戦してみましょう。
「チリインオイル」は輸入食材店で購入可能で、トムヤムクンだけでなく炒め物にも活用できます。
- えび:8尾
- たけのこ:20グラム
- しめじ:1/2パック
- 青唐辛子:3本
- 赤唐辛子:3本
- レモングラス:2本
- バイマックルー:3~4枚
- 香菜:2株
- しょうがの薄切り:2~3枚
- 中華ブイヨン:2 1/2カップ(※2.5カップ)
- チリインオイル:大さじ1
- レッドカレーペースト:大さじ1/2
- ナンプラー:大さじ1
- レモン汁:大さじ1
*唐辛子は、鷹の爪や粉末唐辛子で代用可能です。
*レモン汁はライム果汁の、しめじはふくろだけの代用として使用しています。
*レッドカレーペーストがない場合は省略してもOKですが、その場合は牛乳かココナッツオイルをプラスします。
≪作り方≫
- えびは、殻と背わたを取ります。たけのこは、薄切りにし、しめじは根元を切り落としてばらばらにします。
- 青唐辛子と赤唐辛子、レモングラスは、1㎝幅の斜め切りにします。バイマックルーは細切りです。
- 香菜の根は、根元から切り離してたたいてつぶします。葉と茎は2cm長さに切ります。
- 鍋に中華ブイヨンと2、香菜の根、しょうがを入れて強火で煮立てます。次に、チリインオイルとレッドカレーペーストを溶きこみます。えび、たけのこ、しめじを入れて中火で5~6分煮ます。
- ナンプラーとレモン汁で味付けをしてできあがり。
■Lesson 5-3 まとめ■
- トムヤンクンはレモングラスやバイマックルーなどのハーブが特徴の刺激的なスープである。
- トムは「煮る」、ヤムが「混ぜる」、そしてクンは「エビ」という意味である。
- トムヤムクンには、レモングラス、バイマックルー、そしてナンプラーは欠かせない。



