Lesson 8-6 屋外でスープを楽しむ

Brum/Shutterstock.com

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外でする食事は、また格別なものです。学生時代にみんなで作ったカレーやシチューの味を今でも思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
キャンプなどのアウトドアのレクリエーションを楽しむ時には、体を芯から温めてくれるスープはいつにも増して特別なごちそうになります。

野外でスープを作る時のポイント

①材料などは事前に小さくカットして持っていく

材料は事前にカットして、ジップロックなどにひとまとめにして持っていくと、現地での作業が楽になり出るゴミも少なくなります。早く火が通るように、材料はできるだけ小さくカットして行く事がポイントです。

②鍋は焦げ付いても良いものを使用する

キャンプなどでは、カセットコンロを使用する場合と、薪などで起こした火で直接熱する場合がありますが、どちらにしろあまり新しいものやお気に入りすぎるものではなく、アウトドア用品の鍋や汚れても良い物を持っていきましょう。ストウブなどの鉄鍋もおすすめです。

Ansis Klucis/Shutterstock.com

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③カップは割れないものを

陶器やガラスは重たく割れやすいため、野外のスープには適しません。アウトドア用品で売られている金属製のカップや、薄くてかるいホーロー製のものが便利で見た目もオシャレです。

pinkomelet/Shutterstock.com

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ちょっとしたコツで野外での料理がずっと簡単に楽しくなります。ぜひ大切な仲間やご家族で試してみてください。きっと一生に残る思い出となります。

 

日本の一大スープイベント 東北の芋煮会

外で作るスープといえば、東北地方の秋の風物詩である「芋煮会」が有名です。山形県では、日本最大の「芋煮」と称して毎年重機などを使った「鍋」が振舞われるイベントが開催されます。

一般には、家族などの仲の良い人たちが集まり川原などで親睦を深めるために鍋を囲むのが「芋煮会」です。

在来種の種芋苗を用いている東北地方での里芋栽培の収穫時期が例年10月頃であるため、その旬の里芋を使用した芋煮会もたいてい10月初旬から行われ始めます。その後大体10月下旬から11月初旬にかけてピーク期となり、紅葉シーズンの終了、初雪と共に終息するのが通年です。

また写真のような大規模なイベントも毎年行われています。こちらは山形県の日本一の芋煮会フェスティバルの模様です。毎年9月くらいに行われるので、その時期になるとその年の情報も出てくるようになります。気になる方はぜひ一度参加してみましょう。

里芋は縄文時代に日本に伝わったとされています。また江戸時代では、里芋は米の不作に備えて作られるものでした。「芋煮」は家庭料理としても親しまれていましたが、芋煮会の原型は、里芋の収穫時期に合わせ収穫祭的な意味合いの行事だったようです。

東北地方を中心とする芋煮会の文化ですが、そのレシピは地域によって少しずつ異なります。共通するのは里芋と肉(牛か豚)が入るというところですが、ベースと肉類の地域の違いを見てみましょう。

  • 岩手県・・・味噌、豚
  • 秋田県・・・味噌、鶏
  • 山形県・・・醤油、牛
  • 宮城県・・・味噌、豚
  • 福島県・・・味噌、醤油、豚

大まかに分けるとこのようになりますが、それぞれの県でも市区町村によって味や具材が少しずつ変化しており、芋煮に関しては全ての人が納得する「これが正しいレシピ」という物は存在しません。岩手県ではジャガイモ、海産物が入る地域もあるようです。しかし、やはりそれが郷土料理の魅力とも言えるでしょう。

「芋煮会」のように、野外で調理する際にはどうしても火力の調節が難しくなりますので、上でも学びましたが、具材はあらかじめ下処理をして持っていくようにします。特に、根菜類については、小さくカットするかさっと下茹でをしておくとよいでしょう。調味料の準備も忘れてはいけまんせんね。

こうした外での食事は、かまど作りから火を起こすという作業も加わって、とてもワクワクするものです。しかし、同時に大きな危険も伴います。小さな子どもを連れるような場合には、特に注意しましょう。

また、持ち運びの利便性を考えて、使い捨ての食器などを用意することがほとんどですが、こうした「宴のあと」には必ずゴミの問題が浮上します。持ち帰るのが面倒になり放置して帰るなどは言語道断ですが、残り火で燃やしてしまおうとする人たちもあります。これはとても危険な行為ですから、絶対にやめましょう。場合によっては、山火事などを発生させることにもなります。

外で立ち上る湯気を囲むのは、とても楽しいイベントです。良い思い出にするためにも、マナーも忘れずに携行しましょう。

 

■Lesson 8-6 まとめ■

  • 屋外でスープを調理する際は、火加減が難しいため具材はあらかじめ下処理をして持っていくと良い。
  • 安全に気をつけ、ゴミなどのマナーに考えて楽しむことが大切である。