Lesson 6-1 日本の汁物①「はまぐりの潮汁」

日本のスープといえば、お味噌汁ですね。

魚、野菜、肉、どんな素材でもおいしいスープになってしまう栄養満点の万能Miso Soupですが、ここでは、出汁や見た目の華やかさも考えてお吸い物を取り上げましょう。

 

はまぐりの潮汁

Artit Wongpradu/Shutterstock.com

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はまぐりの貝殻は、もともとペアになっている2枚だけしか組み合わせることができません。1枚の貝殻に合うのはたった1枚だけ。
そうしたことから、「夫婦和合」の象徴として結婚式のお祝いに用いられてきました。

また、平安貴族のお姫様たちが楽しんだ「貝合わせ」というトランプの神経衰弱のようなゲームにもはまぐりが使われていました。また、はまぐりそのものが女性を象徴するものであったことや、春の味覚でもあったことから、ひな祭りのお膳にも並べられるようになりました。

fpdress/Shutterstock.com

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はまぐりの減少とホンビノスガイ

はまぐりは、かつてはどこの海にでもいる貝でしたが、乱獲や環境破壊の影響により、日本で水揚げされる量は激減してしまいました。瀬戸内海や有明海などの一部の漁場を除き、日本近海のはまぐりは絶滅に近い状態にあります。

近年、よく見られるようになった「白はまぐり」は、実はLesson 4-7 のクラムチャウダーで述べた「ホンビノスガイ」です。日本の「はまぐりの潮汁」がクラムチャウダー化していくようで、なんとなく悲しいですね。

それでも、やはり春になればお魚屋さんに顔を見せる旬の味覚として人気があります。季節感を大切にする和食の定番でもあります。菜の花や木の芽の緑、ピンク色の麩やかまぼこなどを添えると、より一層春らしい雰囲気がでますよ。

 

≪材料(2人分)≫

  • はまぐり:100g
  • 水:2カップ
  • 塩:2g(小さじ1/3)
  • しょうゆ:小さじ1
  • 酒:小さじ1

≪作り方≫

  1. はまぐりはよく洗って砂を吐き出させたあと、水から煮ます。
  2. はまぐりの口が開いたら、塩・しょうゆ・酒を入れて味を調えます。
  3. 器に盛ります。木の芽や菜の花などの青物を少し添えると、見た目も華やかなお吸い物になります。お祝いの場にお出しするときには、少し上等な漆器のお椀に盛るとより上品な雰囲気になります。

 

■Lesson 6-1 まとめ■

  • はまぐりは「夫婦和合」の象徴として結婚式のお祝いに用いられたり、平安貴族のお姫様たちが楽しんだ「貝合わせ」というトランプの神経衰弱のようなゲームに使われたりもした。
  • はまぐりそのものが女性を象徴するものであったことや、春の味覚でもあったことから、ひな祭りのお膳にも並べられるようになった。
  • 乱獲や環境破壊の影響により、日本で水揚げされるはまぐりの量は激減している。